2016年3月5日土曜日

冬の緑を初春に味わう

ちぢみホウレン草、寒締めホウレン草と
言われているホウレン草が入荷しています。

甘みがあり、アクが少なく、

適切に熱をいれ急冷処理をすると
きれいに発色し、味も壊れにくいので
3月の主菜に使わせていただいており、
この度ご紹介させていただきます。

水の中に根元からいれ水を吸わす。

沸騰したお湯の中に塩を入れ
ホウレン草を根からいれる。


しばらくすると、ホウレン草の色が変わる瞬間があり、すばやく箸でつまみ氷水にとります(色止め)。


十分に〆た後、水気を絞り(やさしく、水だけを絞るイメージで、ホウレン草のエキスはださない。)

ここまでの作業は早くしてください。
素材に火が入った時点で組織が壊れているので、旨みなどが外に出てしまいます。



旨みが凝縮された根っこも一緒に刻み、

20:1:1(だし、酒、淡口)の割合で作った出汁
を葛でとろみをつけたものと一緒にブレンダーにかけて
ほうれん草のすり流しをつくります。

このとき、隠し味でオリーブオイルか胡麻油を

少し入れ、ブレンダーにかけるとコクがでで、
落ちしにくくなります。


今回はシンプルな自家製ひろうすとあわせました。

ひろうすはまたご紹介させていただきます。


このホウレン草が味わえるのも寒さが押し寄せた時期だけです。

3月中ごろまでご提供できればと考えています。

今回はすり流しをご紹介しましたが、新鮮な場合はサラダもお勧めです。




3月5日(土)6日(日)は定休日です。宜しくお願いします。